Ayurveda

　

 What is Ayurveda?　　

　アーユルヴェーダは、5000年もの歴史を持つ伝統的医学体系です。アーユルヴェーダでは、健康を大宇宙との関係性の中で捉え、様々な角度からアプローチしています。医学・哲学・占星術など多方面にわたる為、難解に思われがちなアーユルヴェーダですが、基本は、自然とのつながりを見直すことで、自分が美しく輝けるナチュラルな状態に帰してあげること、その為の正しい選択が出来る、賢人の英知がアーユルヴェーダなのです。

　

　アーユルヴェーダでは、一人一人の個々のバランスを大切にしています。ですから、それが病気であっても（同じ病名でも）治療の仕方が変わってきます。「病気」そのものを見るのではなく、患者一人一人は違うものとして、心と身体の調和を考慮して、体質に合わせた診断が行われます。

　

You are what you eat

　食事は健康の基本。予防医学でもあるアーユルヴェーダでは、食事はとても大切な位置づけにあります。食事は身体だけではなく、心にも影響すると考えています。

　体質別に見るアーユルヴェーダでは、食事もとても複雑なのではと思われがちですが、基本はとてもシンプル。

　まず第一に、自然の物を食べる。全ての生き物と同じように、私たち人間も地球に生まれ、自然の中で育み、自然の中へと帰っていく存在です。この自然の物を食べる、一見簡単そうに聞こえますが、現代の食生活を見てみると、なかなか簡単ではないのです。太陽の光を浴びて、大地に育み、自然の風、水で育った食物、これが自然の物です。　まずは、自然なものを食べることからスタートしてみましょう。なるべく新鮮な地元の食べ物を選びます。その地域で取れた食べ物には、そこに必要な栄養素・エネルギー・生命力（アーユルヴェーダではプラナと呼びます）がぎっしり詰まっています。

　

　

　アーユルヴェーダでは、一人一人が肉体的にも精神的にもユニークな存在であることを、尊重しています。つまり、皆それぞれに体型も違い、健康や美しさ、輝き方が違って良いのです。それぞれの違いを、アーユルヴェーダでは5つのエレメント（空・風・火・水・土）と、その組み合わせである3つのドーシャ、ヴァータ（空+風）・ピッタ（火+水）・カファ（水+土）で表します。

　血液型と同じように、生まれ持った体質は生涯変わることはありません。ただし、ライフスタイルや、食事、運動、住む場所など様々な環境の変化によって癖がつき、多くの人は生まれ持った体質のバランスが、崩れてしまっています。目立った症状に表れる前の、なんとなく身体がだるかったり、心がざわざわしていたり、アーユルヴェーダでは細かな心身のサインもしっかりとキャッチして、食事やライフスタイルを通して、本来のその人のハッピーな美しさを輝かせていくのです。

風のエネルギー

大地のエネルギー

火のエネルギー

 

Food plan to keep your dosha in balance

 体質に合わせた食事とは？

例えば、夏の暑い時期にピッタ体質の人が、辛いものを食べ続けていると、胸やけの症状がでたり、冬の乾燥している時期にヴァータ体質の人が生野菜ばかり食べていると、肌が極度に乾燥したりしてきます。

食べ物そのものに、良い悪いはありません。それをどのように食べるかが大切なのです。アーユルヴェーダでは、どのように食べ物を摂るのかいくつかガイドラインがあります。あまり難しく考えずに、自分が出来そうなものから、取り入れてみて下さい。

• 季節に合わせた食事。旬の物を食べることと、季節に合わせた調理法の二つの意味があります。例えば冬、冬野菜を冷たいサラダにするよりも、温かいスープにして食べることが季節に合わせた食べ方です。
• 6つの味を頂きます。アーユルヴェーダでは6味（塩味・酸味・甘味・苦味・渋味・辛味）を基本に食事を組みたてていきます。味覚はとても大切な感覚器官のひとつです。味をしっかりと感じてあげることで、満足を生み、消化の助けにもなります。6味をまんべんなく摂ることで、食事のバランスの助けになります。
• 食べ物に感謝をして頂きます。
• 座って、きちんとした環境の中で、楽しんで食事を食べる。急いで食べません。
• 食事は必ず、美味しくて消化に良いもを選びます。スパイスを使う事で、消化に良く、味のバランスも取れた、健康で美味しい食事が出来ます。
• 腹八分目。食べ過ぎません。お腹が空く感覚を心地よく味わいましょう。
• 心を込めて料理を作ります。料理を作る人の感情が料理に影響すると、アーユルヴェーダでは考えます。悲しい気持ち・怒った気持ちがそのまま料理に表れるのです。愛のあるハッピーな料理で、心にも栄養を与えましょう。
• 食べ合わせを大切に。”鰻と梅干”のようにアーユルヴェーダでも、食べ物食べ合わせがあります。牛乳と酸味のあるフルーツ・ハチミツを調理しない等沢山あります。経験に基いた先人の知恵を、このブログの中で紹介していきます。